レーザー治療
ウォーターレーズ
1986年にフランスのマルセイユ大学歯科保存学教授ガイ・レビー先生があらゆるレーザーによる水分子反応を研究中にEr.Cr;YSGG(エルビウム、クロニウム、イットリウム、スカンジウム、ガリリウム、ガ-ネット )という結晶を用いたレーザー光が一番水への反応が高く、歯牙の切削に向いていることが分かりました。その発見を基にウォーターレーザーが開発されました。
ハンドピースはドイツ・アーヘン大学のグツネヒト教授らの研究をもとに精密なウォーターレーザー用のサファイアチップ付きハンドピースが開発され現在のレーザーにそのときのデザインが使われています。このヨーロッパ生まれのウォーターレーザー最大の特徴は、非常に熱が少ないので痛みがなく、傷の治りが早いことです。
したがって、専門的な言葉で申しますと"非侵襲的なレーザー"です。
歯牙や、骨や歯肉組織を焦がすことなく非常にスムースにカットすることが出来るので今では多くのインプラント治療に使われています。
ウォーターレーザー
歯医者が嫌いな理由のトップ 5 に常にランクインするドリルの振動とキーンと言う音。それをなくすことが出来るのを知っていますか?ウォーターレーザーならそれが可能です! 従来のレーザーでの虫歯治療は、患部を熱によって蒸散させ、その後の穴を樹脂によって埋めるものでした。しかし、あまり効率が良くなく熱によって痛みが出る事があります。
しかし、ウォーターレーザーは水分子にレーザーのエネルギー(ウォータージェット)を与えて、患部を削っていくので熱が出ず痛みがでることはほとんどありません。
また、削り屑が出ないので削った後がきれいで、樹脂の接着もよくなります。そして、当然ドリルの振動やキーンと言う嫌な音もありません。しかも、このレーザーには麻酔効果もありますので、通常なら麻酔をしなければいけないような虫歯でも麻酔の注射をする必要なく治療が出来ることがあります。
ウォーターレーザーは虫歯の治療だけでなく、歯肉の黒ずみ(メラニン色素)の除去や歯肉の整形などにも効率よく安全に使えます。
レーザー治療って何?
レーザーは、医療のほかにDVD・CDなどの電気製品や、硬い鋼鉄を切断する大規模な装置など幅広く使われています。
このようなレーザーの存在は、人工的にコントロールされた"光の一種"です。"光の一種"と言っても、ひと言ではいえない難しさですが、自然の太陽光線のような強い光は、つよい"熱"を持ちますが、月の明かりのように弱い光はやさしく周りを照らし出します。これらの自然の光にはそれぞれにエネルギーというものがあります。また、光というものは、空気と同じように地球の生き物にとってかけがえのない大切なものです。
そして光は、驚くほどたくさんの使い方があります。 レーザーは、その光の持っている波長をうまく利用している最新の科学技術です。ただ、歯科用レーザーは、生まれてから20年以上の歴史があるので、たくさんの種類があり、熱エネルギーが非常に大きなレーザーは、リスクがあります。
当院はレーザ治療を
取り入れています
デンタルオフィス世田谷公園では、安全のレーザー(ウォーターレーザー)を使用しております。インプラント手術の治りを早めたり、歯肉や虫歯の中を無痛で殺菌したり、ズキンズキンしている痛みを和らげたり、水を使って虫歯を削ったりと、今までのように歯を削る機械と違って、痛いところに触れないで治療できるのが特徴です。
ハイドロキネティック理論
ウォーターレーザーは、水の力を利用した新しい技術のレーザーです。レーザーの光は強い熱と殺菌力を持っていますが、このレーザーは熱を水の中で運動エネルギーに変えてしまいます。そのときの水の力で、病的な歯や歯ぐきを除去します。このような運動を"ハイドロキネテック理論"と呼んでいます。
今までの歯を削る機械は、エアータービンやモーターなどのドリルの回転で虫歯を削る切削器具でした。虫歯の中にそれを入れて削ります。これらの器具を使って削ると、削ったあとがとても汚れやすく、歯質によっては亀裂が入ります。
ウォーターレーザーで虫歯を治療すれば、痛い虫歯にさわらないで、治療のあとも汚れや、ヒビも入らずに、レーザーで殺菌しながら治療できる効果があります。通常、殺菌のために用いられる強い酸性のクスリも必要ありませんので、歯も長持ちいたします。
光学顕微鏡、治療後の歯の表面に
亀裂が生じない
当院のウォーターレーザーは、欧米で最も評価の高い非常に特殊なレーザーです。このレーザーは水(精製水)の力を使って治療するのでとても安全なのが特徴です。
お水は、レーザーの熱をただ冷やすだけではありません。特殊なレーザーがお水と一緒になって、"非接触"で虫歯を殺菌しながら削ったり、歯ぐきの治りを早めてくれたりします。ほとんどのケースで麻酔注射がいりません。だから、治るのもとても早いのです。
レーザーの副作用ですが、医療用のレーザーは、赤外線、可視光線の中からある特殊な波長を選び出して作られた安全な光線で、赤外線や放射線、X線(特に軟X線)、γ線などの有害線とはまったく違うものです。専門医の下で正しく使われている限り、人体に害を及ぼすような副作用はありません。
レーザー治療に伴うリスク
熱を発生させるため熱さを感じる場合があります。