マタニティ歯科外来
マタニティー歯科外来の流れ
生まれてくるお子様のためにマイナス1歳からのマタニティー歯科
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1:問診表の記入
初めての方は、問診表の記入とカルテの作成を行います。10分前にいらしていただいて、保険証などをお預かりさせていただきます。患者様の症状を明確に知りたいのでできるだけ詳しくご記入下さい。(妊娠期間、出産日、つわりなどの有無、腰痛の有無、妊娠性疾患の有無など細かいところまで教えてください。)
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2:問診
問診票を基にお話を聞かせていただきます。症状、歯以外の身体の既往歴など少しの気になることでも構いませんのでお気軽にお話し下さい。
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3:口腔内検査
チェアーに座っていただき口の中の検査・検診を行い、気になるところや虫歯・歯周病のチェックをします。倒す角度や希望は遠慮なくお申し付けください。
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4:必要に応じてレントゲン撮影(必要に応じてCT撮影)
目では見えない歯や骨の中の状態を確認するため、レントゲン撮影をさせていただきます。従来のフィルムを用いたレントゲン撮影と比較して、当院のデジタルレントゲン撮影では、撮影による被曝線量を約 1/10 に低減できます。歯科のレントゲンは被爆量測定器を1年中レントゲン室に入れておいても検出されないほど微量です。患者様とお話をして了承を得てから撮影しますのでどうしてもという方はお声掛けください。
基本的には撮影は控えています。
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5:口腔内写真撮影
レントゲン写真とはまた別で、口腔内をカメラで撮らせていただきます。 術前・術後のための記録、患者様へのご説明の為にお撮りいたします。
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6:初回治療・応急処置・口腔内清掃
大まかな治療の流れを説明させて頂き、 処置、応急処置を行い、必要であれば衛生士による歯石取りやクリーニング・ブラッシングチェックを行います。
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7:カウンセリング
検査・検診・レントゲン写真を基に治療計画を提案させていただきます。
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8:治療開始
患者様に治療についてご納得していただけましたら治療が始まります。治療毎にいくつかの治療計画を提案させて頂き、患者様のご希望に沿った治療法を選択していただきます。
妊娠中治療の最適時期
安定期の3~8ヶ月の間がベストです!この時期は精神的・身体的に安定していますので出来る限りこの時期に治療を終わらせるように計画を立てます。
妊娠初期は重要臓器が形成される時期ですので、この時期は基本的に応急処置にとどめています。妊娠後期は出産が控えてきますので身体的にきついですので、無理をされない程度まで行っていきます。
妊娠中は飲めるお薬が限られますが、時期と種類、アレルギーを確認しながら投薬しますので安心して治療を受けていただけます。また、麻酔は基本的に局所で分解されますので問題が無いことがほとんどです。
出産前に治療をするメリット
① お子様の口腔内環境を守る |
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生まれたての赤ちゃんのお口の中に虫歯の菌はいません。乳歯の形成は胎生期 7 週目から始まるので、乳幼児の健康な口腔を確保するためにはマイナス一歳からの良好な口腔内環境が必要になります。 虫歯はお母様や周囲の方の唾液などを介し、徐々に感染していくのです。感染の窓といわれる生後1才7ヶ月~2才7ヶ月(乳歯の生えそろうころ)が最も注意が必要です。ですからお子様と接触する前にお母様の口腔内状態が良好に保っていられることがお子様の口腔内も良好に保てる秘訣になるのです。 |
② 歯周病の回避 |
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妊娠するとエストロゲン(女性ホルモン)の増加などにより、歯周病になりやすくなります。 また、歯周病は陣痛を起こすプロスタグランジン産生を促進させるため、早産の可能性を増加させます。歯周病にならない為のケアは安全な出産にも必須になります。 |
③ お母様の口腔内健康を保つ |
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妊娠初期にはつわりや体調がすぐれない事が多くなり、歯がうまく磨けない場合があります。すると虫歯や歯周病が発症しやすくなる為、口腔内を拝見させて頂き、治療や予防をする事で健康な口腔内状態を保てます。 妊娠中に「妊娠性エプーリス」と呼ばれる歯肉の腫脹が現れる場合があります。これがあると、歯磨きは痛くてできないし、歯周病に移行しやすい為レーザーなどで切断し、口腔内清掃をしやすくする必要があります。当院ではお母様とお子様の良好なお口を守れるようにスタッフ全員力になれるよう努力します。 |